現存する歯医者の大多数はシニア向け歯科治療を過不足なく行える

従来におけるシニアにとっての歯医者

現在のシニア層にとって歯医者とは、歯や口腔内に虫歯や歯周病の様な傷病をはじめとする異常が生じた場合に、その異常が解消されるまでの間だけ通院する歯や歯茎にとっての病院であり、現代において重要視とされるような予防歯科に対する周知が不十分であるため、予防歯科を目的とした通院よりも歯科治療を目的としての通院が主体となります。

加えて、シニア層が予防歯科を重視できない原因としては、歯科治療が健康保険によって安価に受けられることも無関係ではなく、国民皆保険状態の国民健康保険のおかげで、歯科治療を受けやすい環境にあることも、現在のシニア層の予防歯科知識の不足に劣らない程に大きいファクターなのではないでしょうか。

新しいシニアと歯医者の関係

現在存在する歯医者のうち、昔から歯医者を営み、一族で経営を続けてきたような、地域と密な関係を構築することに成功した歯医者を継ぐタイプの開業医を除き、新たに歯医者を開業する開業医は、地域のニーズに応じたサービスを提供できない限り、既存の歯医者には到底勝てません。

そのため、開業医として歯医者が成功を収めるためには、従来の歯医者とは異なる患者との関わり方を模索しなければならず、患者の対象範囲を絞ったりすることも必要となりますが、いましばらく続くのであろう少子高齢化社会において人口の多数を占めるシニア層を切り捨てるよりも、予防歯科の周知や訪問診療のような形で、未開拓のシニア層を患者として獲得することを試みる方が無難です。